秘書・事務員の勤務体系

一般的な法律事務所における弁護士秘書・事務員の勤務態勢などはどのようになっているのかは、はっきりいって事務所によってまちまちです。
事務員・秘書をかなり優遇しているところもあれば、酷使とまではいかないにしてもなかなか厳しいところもあります。ただ、一般の法律事務所で大体共通しているのは、大体次のようなものでしょう。

勤務条件では週の勤務は月～金の５日間で週休２日が多いようです。忙しいときには土曜日にも出勤してもらうことがあるでしょうが、多くの事務所では週休２日を維持しています。勤務時間についても定時（９時～１７時など）に決まっていることが多いようです。勿論、多忙時には残業もあることと思いますが、多くの事務所では、弁護士は忙しくても事務員は帰してしまうということが普通のようです。

事務員でなければ出来ない仕事が残っている（例えば破産申立の場合の書類整理とか、保全の準備とか緊急・大量の事務作業がある）時は別です。
弁護士事務所は、最近でこそ弁護士法人というものがある程度ありますし、渉外事務所などは大規模ローファーム的経営をしていますが、それでもほとんどは、「個人商店」と同じような経営であるといえます。なので、健康保険は国民健康保険ですし（これは弁護士も同じ）、有給休暇のようなものも明確に規定してはいないいことが多いです（勿論、有給がないわけではないですが）。

お給料は、一般企業の俗に言う一般職と同程度のものといえます。ボーナスや残業手当も大概はきちんと出しているようです。ただ、お給料については、事務所の経営状況によって正に千差万別です。ある法律事務所では、、「給料をもっと上げて欲しい」と言って事務員組合を結成したという事務所もありますし、「給料を上げて欲しいのは山々だけど、事務所の経理を見ているから、賃上げとも言いにくい」という事務員の話も聞いたことがあります。