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企業間で取り交わす「基本契約書」とは?

企業間で取り交わす契約書の中には、「基本契約」という種類の契約書が存在します。
基本契約とは、企業間で反復継続して行われる商取引に関し、とくに動産取引について共通的に適用される事項をまとめてあらかじめ契約する事です。

例えば、本屋さんやスーパーなどの小売店が、メーカーや卸業者から商品を仕入れる際に用いる契約書として、基本契約書が使われます。この他にも、請負業等、継続性のあるものに対して用いられます。

基本契約書の役割

基本契約書を交わす目的は、契約の簡素化にあります。
例えば、毎日材料を仕入れる飲食店が、その都度売買契約書や仕入れ契約書を交わしていたら、膨大な量の書類が必要になります。そこで、基本契約書において、個別の取引にも適用出来るような共通した取引条件を定めておきます。
そして、実際の個別の取引で起るイレギュラーな部分について「個別契約書」で補足する事で対応します。

その他の基本契約書の用途

継続性のある取引以外に、基本契約書が用いられるケースとしては、複雑な商品開発を行なう場合等が挙げられます。
例えば、一つの商品を開発するのに、非常に多くのプロセスを経る必要があるとき等は、一度きりの取引だとしても、プロセス全体を包括する内容の契約書と、各段階ごとの契約書に分けて運用する事が望ましいとされています。

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