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社内規程の効用

社内規程を作成することによって次のような直接的な効用、間接的な効用が期待できます。

●直接的効用

・仕事がやりやすくなる

規程を作成することによって役割分担が明らかになり、仕事の能率が上がります。

・マニュアルの代わりとして用いることができる

マニュアルが作成されていなくても、規程があればその仕事の手順を知ることができます。すなわち、マニュアル代わりに規程を使って仕事を覚えることも可能だと言えます。

・不正、不都合を防止できる

誰がどんな仕事をどのように遂行しているかが見えない状況で、悪意を持った社員がいれば不正が起きる確率も高くなります。このような場合に、規程によって仕事の流れが明確になっていれば、不正についてのチェックも容易ですし、不正を防止する牽制にもなります。

●間接的効用

・規程作成の過程で業務改善を行うことができる

規程を作成するためには、業務の流れや仕事のやり方などの実態を把握する必要があります。もし、業務の流れや仕事のやり方に問題がある場合には、この過程で明らかにされるでしょう。
明かになった問題点については、当然何らかの対処をすることになるので、これが業務改善につながります。

・部門間の意思疎通を図ることができる

部門をまたがる規程を作成する場合には、部門間での調整が不可欠です。規程作成にあたっての打ち合せを行うことにより、つながりの薄かった部門の間で意思疎通を図ることができるようになります。

・社内規程を通じて自社の考え方を外部の人に理解してもらえる

最近は、社内規程を外部に対して公けにしないことが多いですが、中には取引についての基本的な考え方を理解してもらうために、取引先に対して自社の規程を公表するといった会社も見受けられます。このような規程の使い方もあります。

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