終活のご準備は範囲が大変広いものです。財産の整理、遺言の準備、家財の整理、保険の整理、施設選択の準備、治療方針、葬儀内容、お墓の準備などなど多数です。時間がかかるものですのでできるだけ早期の着手が望まれますが、なかなか手が付けられないのが現実です。
次第に体力が落ちますます着手が遅れ、その後やっと手を付けられてもはかどりません。そこでご提案です。

親子で家族信託契約をお勧めします。途中で両親が認知症になっても終活の中で一番重要な財産の整理、遺言の準備を完遂するためです。不動産、預金の管理をしてもらいます。管理者となって名義も子供になった場合(信託契約では名義を子供にしても贈与税はかかりません)、両親に代わって資産整理を遂行できます。不要な不動産を売却したり、有効であればそのお金で新たに不動産を購入してもらいます。

また、アパート経営を代わりに担ってもらったり、古いアパートを建て替え資産の圧縮を図り相続税対策をするなどです。

この信託契約のなかで残った財産を誰に渡すかを記載します。これすなわち遺言です。信託には遺言機能まであります。

実際に信託契約を準備する中で財産整理が進みます。ご自身も忘れていた財産を確認することもあります。老後生活サポートの相談も進みます。終活の重要ポイントが進むことによって他の事項も連鎖的に進むことになります。実際我が家でも経験しました。