高齢者による事故例

■高齢者による事故で代表的な例。

・歩行者の場合
自宅の近所でいつも通っている道を横断歩道の手前で横切ろうとした80代の男性が走行してきた車と衝突

原因
いつも通っている道だからと油断してしまい安全確認もしない上、横断歩道ではないところを渡ってしまった。
また、車がきていることが分かっていてもこれなら間に合うだろうと過信して誤った判断をしてしまった。

回避策
遠回りになっても横断歩道を極力渡り、たとえ信号が青だったとしても必ず安全確認をしましょう。
高齢者事故の事故の多くは自宅の近所です。
通り慣れた道だから大丈夫だとは限りませんので、車が通る場所は常に周りに注意して歩行することが重要です。
また、夜間であれば、明るい色の服装や反射材を身につけることも心がけましょう。

・自転車の場合
夜間の交差点でトラックが、前を走っていた70代男性の自転車に追突

原因
トラック側の前方不注視と自転車側の右折の際の安全確認違反。自転車の事故で最も多い例です。
右後方を確認しようと首だけ回したつもりが、体も自転車も右に向いてしまい失速し、さらに、トラック側も回避できないスピードで走行していたことが原因です。

改善策
自転車側は、夜間でライトで照らされ後続車がいることは分かるはずなので、無理に走行しようとせず、安全な道の脇などに移動して安全の確認ができるまで止まって待つべきでしょう。 トラック側は、十分に動きに注意しながら、いつでも事故が回避できる速度で走らなくてはなりません。

・運転手の場合
70代の夫婦が店舗の駐車場停車時にブレーキとアクセルを踏み間違え、店舗の壁面へ衝突

原因
身体能力の低下によるミスでブレーキを踏み直すまでの反応が悪くなっていることも事故被害を大きくしてしまう原因と考えられます。

改善策
運転中に一度でもヒヤっとしたことがあれば、運転を控えるべきです。
長年の生活習慣を見直すことは容易ではありませんが、事故に遭ってから後悔することのないよう免許証の返納も検討しましょう。