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パワハラの具体的事例について
パワハラは、セクハラに比べ、その認識が難しく、どこからがパワハラに該当するのか判断に迷う事もあるかと思います。
そこでパワハラと一般的に判断されるかどうかについて、下記の2つの事例をもとに検証してみましょう。
1:なかなか仕事が理解出来ず、何度も質問したが「ふざけるな、無能な人間は辞めてしまえ」などと罵倒され教えてもらえず、最終的には無視に発展し部署移動を命じられたケース。
2:大事な取引先に向かう途中、忘れ物に気がつき上司に報告したところ「バカヤロウ」と怒鳴られた。
この2つのケースでは、1がパワハラに該当し、2がパワハラには該当しませんでした。
さてその違いはどこにあるのでしょうか。
パワハラかどうかの大きな境界線として、「特定の個人に対する人格を否定」しているかどうかによって判断が分かれます。
2のケースにおいても、一見すると「バカヤロウ」と罵倒されているように感じますが、これはあくまで相手を特別に限定して人格を否定しているわけではありません。
例えば工事現場などの危険を伴うような職場では、咄嗟の判断などで叱責することはよくありますが、これらすべてがパワハラにあたる訳ではありません。
しかし、「無能な人間」など人格否定に繋がる暴言については、「特定の個人に対する人格否定」に該当する可能性が高く、よってパワハラとなります。
昨今、パワハラの原因の一つとして、年配世代が若い世代(若年層従業員)とのコミュニケーションがうまくとれないという状況があります。
そのため、防止策の一つとして職場コミュニケーションに関する研修を実施するなどして、世代間の認識のずれを修正していく事が、とても重要です。
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