ビジネス化する詐欺被害

振り込め詐欺や、お母さん助けて詐欺は、もはや単なる一個人のいたずらによるレベルではなく、お金を受け取る「受け子」、ATMから現金を引き出す「出し子」、電話をかける「かけ子」など、組織化して役割を分業し行うようになってきております。
そのため、手口も非常に巧妙化しており、電話の際にも「劇場型」と言って何人もの登場人物が現れ、入れ代わり立ち代わり演じますので、本人かどうかを確かめる余裕はなかなかないようです。

詐欺被害を回避するコツとは

その１：知らない番号には出ない

これがもっとも被害を防ぐ上で効果的です。そのためにはまず、ご自宅の電話機を着信番号の表示されるものに変えましょう。
詐欺だけでなく、しつこい勧誘電話なども、電話に応答してくれるところに集中的に絞られていく傾向にありますので、逆を言えばでなければ自然とリストから外れていくこともあります。

その２：冷静な判断をするために

詐欺被害の多くは、電話の相手方の巧みな話術により騙されてしまいます。それを回避するために、まずはどんな電話も一旦留守番電話に切り替え、相手に先にメッセージを入れさせましょう。
会話の中ではなく、客観的に録音されている音声を冷静に聞くことで、かなり詐欺被害は防げます。また、詐欺の場合は留守番電話に要件を吹き込まない傾向にありますので、メッセージを入れなければそれだけで怪しいと考えることができます。

その３：折り返す癖をつける

万が一御子息さんやお孫さんからの電話を受けた際は、どんな要件であろうと、一度相手の携帯電話に折り返してあげる癖をつけましょう。
普段から癖をつけておけば、それが習慣化し、万が一詐欺の電話がかかってきても引っかからずにすみます。