モラルハラスメントの解決方法を真剣に考える

労働問題の解決方法としては、一般的に、労働審判、労働調停、労働訴訟などの手法がありますが、これらをモラハラの解決に利用する事を積極的にお勧め致しません。
確かに、モラハラの被害に遭われた方の心境からすれば、
「相手にその行為を反省してもらいたい」
「自分に非のないことを明らかにしたい」
そんな思いで、訴訟を起こすことを検討される方もいらっしゃるかもしれません。ですが、もう一度自分のためによく考えてみて下さい。
一度訴訟を起こせば、人生における貴重な時間を、何年も訴訟のために費やすことになります。さらに、万が一それで勝訴したとしても、得るものはあるのでしょうか。答えはきっとノーのはずです。

モラハラは、成長するための一つの障壁である

モラハラを解決する一番ベストな方法として、モラハラを外的な問題と捉えるのでなく、一度受け入れて消化し、自分の経験値の一部とする事です。
そのためにはまず、自分がモラハラ被害に遭っているということを冷静になって「客観的」に一度認識し、そこからどう対処していくかを考えます。最近では、モラハラ専門のカウンセリングや、脱却するためのコーチングを行なっている専門家もいますので、それらを活用するのも良いですし、自分にまだ余裕があれば、会社内外を問わず人間関係を広げる努力をすることです。
モラハラの被害に遭う方の一つの傾向として、人間関係が閉鎖的な方が多く見受けられます。人間関係が広く強く構築されていれば、モラハラ被害を「相談」することができます。モラハラ被害を深刻にする一番の要因は、一人で抱え込んで「孤立」することです。ですので、まずはそうならないように、SNSなども活用して、積極的に人間関係を広めて、交流を深めていきましょう。