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告訴に関わるさまざまな手続きの違いについて
告訴、告発に関する法律用語には、意味の違いがわかりにくいものがいくつかあります。違いを明確に理解する事で、刑事事件の全体像を理解しやすくなります。
■「告訴」と「被害届」の違いについて
被害を受けた犯罪事実を申告するという意味では、告訴も被害届も性質的には同じです。但し、被害届の場合は、犯罪者の処罰を求める意思表示までは含まれないとされています。
また、大きな違いとしては、被害届けを出しても法的には捜査機関が捜査する義務を負いませんので、告訴よりは受理されやすいのですが、告訴と違い不起訴となっても理由の通知等はされません。
■「告訴」と「起訴」の違いについて
告訴:犯罪の事実を捜査機関に申告して、犯罪者の処罰を求める事。
起訴:検察官が国家機関である裁判所に対し、国家権力の発動たる刑罰を求めて訴えを起こす事。
通常、捜査機関は、告訴がなくても犯罪の疑いがある事実や証拠を掴んだ場合は、捜査を開始します。告訴とは、捜査機関が気づいていない犯罪行為について、ある意味知らせる手続きとも言えます。
また、被疑者と被告人の違いは以下の通りです。
被疑者:告訴された者で、起訴される前の呼び方。
被告人:起訴された後の呼び方。
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