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給与計算の基本的な知識:給与明細について

給与計算業務を行なう上で、もっとも重要なポイントが給与明細の作成です。給与明細は、大きく分けて3つの部分に分けて構成されており、それぞれ重要な意味を持っています。

①勤怠部分

◎給与計算期間中の労働日数
◎休暇取得日数
◎欠勤・遅刻・早退などの不就業日数・時間数
◎時間外労働時間数

これらが表示される部分で、時間外労働手当や欠勤控除などの計算のベースとなる部分です。
また、完全月給制を採用していて、時間外労働の割増賃金の適用除外とされている管理職については、給与計算に伴う勤怠管理は不要になるため、不就業時間も時間外労働時間数も表示しないケースも増えています。

②支給部分

基本給、手当などの項目ごとに支給額が示される部分です。全項目の合計額が「総支給額」となり、「総支給額」は、社会保険料や税金が控除される前の、いわゆる税込みの金額なので、実際の口座に振り込まれる金額ではありません。
また、家族手当や住宅手当などは、時間外算定基礎額に含めなくてもよいものとされています。時間外算定基礎額の算出方法は給与規程などに記載されています。

③控除部分

社会保険料控除(介護保険、健康保険、厚生年金保険の保険料)、雇用保険料、源泉所得税、住民税の金額がここに表示されます。これらは、会社が各従業員の負担分を給与から天引きし、社会保険事務所や税務署などに納付します。これ以外にも、社宅利用料や生命保険料など、給与から控除するものの金額も表示されます。

支給部分に示された総支給額から控除部分の合計を差し引いたものが、いわゆる「手取額」となります。

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