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葬儀での挨拶

~喪主の挨拶~
■お通夜での挨拶
僧侶の読経、参列者の焼香が終わったのち、僧侶が退場したら喪主が挨拶を行います。ここでは、弔問客へのお礼と通夜ぶるまいを促します。うまく話をすることよりも弔問客への感謝の言葉を心から述べるようにしましょう。注意するべきは、忌み言葉や重ね言葉です。これは告別式の挨拶でも同様ですから、注意しましょう。
(例)「本日はお忙しい中わざわざ弔問にお越しいただきまして誠にありがとうございました。沢山の方々にお集まり頂き○○もさぞかし喜んでいることと存じます。(故人の最期の様子などのエピソード)(葬儀・告別式の日程のお知らせ)また、別室にささやかながら供養の席をご用意いたしております。故人の在り日の思い出話などをお聞かせいただければと思います。本日は誠にありがとうございました。」

■葬儀、告別式での挨拶
棺を霊柩車に納めたら。喪主が挨拶を行います。この際、遺族は横一列に並び参列者に正対します。代表者2名が位牌と遺影を胸に抱くようにします。
挨拶では、自己紹介、会葬のお礼、生前の厚誼への感謝、今後の支援のお願いを述べるようにしましょう。
(例)「私は故○○○○の長男でございます。遺族を代表して一言、皆様にご挨拶を申し上げます。本日はお忙しい中、父○○○○の葬儀並びに告別式にご会葬いただきまして誠にありがとうございました。皆様からお別れの挨拶を賜り、父もさぞかし喜んでいることと存じ上げます。生前中、皆様からご厚誼をお寄せいただきましたこと厚く御礼申し上げます。未熟者ではございますが、これからも故人の教えを守り、精進して参ります。今後ともかわらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう。どうか何卒よろしくお願いいたします。簡単ではありますがご会葬の御礼とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。」

■精進落としでの挨拶
精進落としの席では、会食を始める前の挨拶と会食が始まって1時間ほどした際に終了の挨拶を喪主が行います。葬儀が無事に終わったことの感謝、お世話になった方々へのお礼の気持ちを伝え、くつろいでもらいます。喪主の挨拶の後に、会食開始の合図に「献杯」を行いますので「乾杯」と間違えることの無いように注意しましょう。
(例)「皆様本日は誠にありがとうございました。お陰様で○○○○の葬儀の一切を無事終了することが出来ました。改めて御礼申し上げます。誠にささやかではありますが、感謝のしるしと致しましてお食事をご用意いたしました。どうかゆっくりとおくつろぎいただければ幸いでございます。本日は本当にありがとうございました。」
(例)「皆様本日はお忙しい中、故人のためにお集まりいただきましてありがとうございました。○○○○もさぞかし喜んでいることと思います。故人の思い出話などお伺いしたいところですが、皆様もお疲れのことと思われますので、この辺で終了とさせていただきます。十分なおもてなしも出来ず申し訳ございません。本日は誠にありがとうございました。」

~参列者の挨拶~
■お悔やみの言葉
お悔やみの言葉に際しては、心を込めて言うことで十分です。死亡原因などを詳しく聞くことや、必要以上言葉を重ねるのは厳禁です。
受付で、お悔やみの言葉を述べる際は「この度はご愁傷様でした。心よりお悔やみ申し上げます。」と言うのが一般的です。
また、会場に入って式が始まる前にご遺族の方にお悔やみの言葉を述べる際には「この度はあまりに突然のことで言葉もありません。ご遺族の皆様の悲嘆を察するとお慰めの言葉もございません。心よりお悔やみ申し上げます。」などと言うのが良いでしょう。

■注意点
挨拶においては、節度を持った表現と、忌み言葉、重ね言葉に注意しなくてはなりません。
直接的な表現を避け、死去されたことは「帰らぬ人となる」「他界」などの表現が無難です。また、「重ね重ね」「再三」「いよいよ」などは重ね言葉と言われ、不幸が重なるという意味合いを持つため控えるようにしましょう。
同様に、「続く」「また」「追いかける」なども繰り返しを想起させ、不幸が再び来るという意味を持つため、使用しないようにしましょう。
さらに仏教では「浮かばれない」「迷う」などは浄土にいけないという意味を持つので注意しましょう。また、神道、キリスト教式の葬儀では「冥福」「成仏」などの仏教用語の表現にも注意しましょう。

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