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B型肝炎の感染経路について

B型肝炎ウイルスは、人の体液や血液を介して感染しますが、その感染経路が「垂直感染」と「水平感染」の2パターンあります。
まず、垂直感染について解説します。垂直感染の可能性がある場合は、原則、B型肝炎訴訟に参加出来ません。

■垂直感染(母子感染)とは

HBVに感染している母親から生まれた子供が感染するという経路です。日本がまだ母子感染防止対策が十分ではない頃の母子感染で、母親がHBVに感染している場合に、産道の血液を介して赤ちゃんに感染する事があります。赤ちゃんの場合は、ウイルスを異物と認識して排除する能力が弱いため、そのまま肝細胞にウイルスが住み着いて「無症候キャリア」つまり、感染しても症状は出ない状態になります。
その後、子供が成長し免疫力が発達すると、ウイルスに対し排除攻撃をはじめるためこれに伴い「肝炎」を発症する事になります。

■人による症状の差

HBV感染者の中で「慢性肝炎」に移行するのは、全体の約10%、また1〜2%の人に肝硬変、肝がんを発症します。したがって多くの場合は肝炎自体の症状は軽くそれ以上進行する事は少ないと言われています。

■垂直感染(母子感染)の現状

現在は、妊婦に対するマス・スクリーニングと子供に対する予防措置などの母子感染防止策がきちんととられているため、母子感染はほとんど起らないと言われています。

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