自然葬

～自然葬とは～
遺灰を海や山にまくことを「自然葬」といいます。遺灰は土に還るために人間にとって自然な埋葬方法であるという考えかたが考え方の基盤にあります。
～自然葬が注目を集める理由～
従来の葬式後にお墓に埋葬するという方法の場合、単身者や子供を持たない人が増えてきた現代では先祖代々のお墓を受け継ぐということが難しくなっています。また、墓石の平均的な価格は150万円とされていますが、安い物であれば10万円で、高くても80万円となっており、低価格であることも自然葬が現在注目を集める理由であります。

～自然葬の種類～
■海洋葬（海洋散骨）
自然葬の中で最も一般的なものです。船をチャーターし、沖合に出てから船上から遺骨を撒くか水溶性の紙に包んで海に投げます。個人で行う場合もありますが、合同散骨として他の遺族の方々と行うこともあります。費用が安く、「海がお墓」という点で海に思い入れのある方に人気である点や宗教宗派不問というのが利点です。ですが、分骨しない限り墓は無い、親族からの反感、供養する側の虚無感などのデメリットがあります。
■樹木葬
行政の許可をとった霊園や墓地に遺骨を埋葬し、墓石の代わりに樹木を植えるのが樹木葬とされています。墓石の建立をしないために費用面でも負担が少なくなるのが利点です。しかし、お墓が荒れやすい、種類によって見た目に差があるなどのデメリットがあります。
■宇宙葬
宇宙葬とは宇宙に遺骨を撒くものです。しかし、「宇宙に限りなく近い場所で散骨する」「実際に宇宙空間に運んで散骨する」といった場合に分かれています。後者の場合、費用が高くなります。利点は死後に「宇宙旅行が出来る」などの精神的な面が大きいです。一方で墓が無いことから虚無感にさいなまれるなどの場合があります。

～散骨について～
＃散骨と遺骨の埋葬のちがい＃マナー#粉末にする
散骨の埋葬に際して、埋葬とは異なり法律的な手続きは不要となっています。しかし、マナーを守る必要があります。散骨する遺骨はなるべく早く自然に帰すために、粉末状にします。また、散骨する場所も土地所有者の許可が必要となります。もし、他の遺族が散骨を嫌った場合は、一部のみの散骨をするという選択肢もあります。