信頼できる解体業者選び

解体工事の事例を2つ紹介しましたが、いずれのケースにおいてもニーズに合った信頼できる解体業者をきちんと見極めることが重要だということがお分かりになったと思います。信頼できる解体業者を選ぶための2つのポイントがあります。

1つ目は作業内容の細かな確認と見積もりを行う業者かという点です。
「一式いくら」というような曖昧な見積もりでは工事範囲が明記されず、後々依頼範囲外の不用意な工事をされ、追加費用を要求されるなどのトラブルが
生じてじまう可能性があります。まずは工事範囲の確認をし、図面で建築物の構造だけでなく、配水等の有無を確認して安全な工事計画を立てているかを
把握するようにしましょう。

2つ目は万一解体工事でトラブルが生じてしまった場合、責任を取れる解体業者かという点です。
確認するべきなのは「マニフェスト伝票を保管しているか」「賠償責任保険に加入しているか」の2点です。

マニフェスト伝票とは廃棄物をどのように処理したかを記す履歴書であり、解体業者は現場ごとに発行して5年間保管する義務があります。
合法的な廃棄を行っている解体業者であれば必ず保管している伝票なので必ず確認するようにしましょう。解体工事の付き物である廃棄物にまで、きちんと責任を持っているのか判断する大事な材料になります。
自身の工事に関する伝票を受け取り、施主としての責任を果たしましょう。

賠償責任保険とは工事中に事故が起こって近隣に迷惑をかけてしまった場合に補償するものです。
万一の事態にも対応できる体制かを判断する大事な材料になります。賠償責任保険に加入しているかを確認するようにしましょう。