風評被害の原因から対策を考える

◆なぜ風評被害は起きるのか◆

個人や会社自身が、自らの不祥事により悪評が広がるのはある意味自業自得で致し方ないことかもしれません。ですが、風評被害のように根拠のない噂によって経済的に打撃を受けることは極力避けなければなりません。では、風評被害の大元の原因はどこにあるのでしょうか。

もちろん悪評を書いている本人が一番悪いのは当然ですが、そう思っていては問題を解決することはできません。風評被害の原因を突き止めて予防するには、まず自らに矢印を向けるべきなのです。

◆風評被害の種◆

風評被害の出処を探っていくと、その多くは、「不確かな情報」に行き着きます。何か小さなトラブルが起こった際に、企業側の説明に不確かな点があったり、怪しいと感じるような言動があったりすると、そこから消費者はさまざまな可能性を想像し、そしてネット上に書き込みます。これが風評被害の起源なのです。
ですから、この「不確かな情報」を発信しないことが、風評被害を元から絶つ一番の対策なのです。

◆正確な情報を発信する◆

原発事故で風評被害にあっている福島の件を例にとってみれば、その商品が安全な物であるという真実の情報を「正確に」伝えられなかったことによって起きたとも言えます。
「事故前に出荷されたものだから安全なんですよ」
「しっかりと検査が行われて安全なことが証明されています」
ということが、根拠と一緒に伝えられれば消費者は安心して商品を手にしていたはずなのです。時間が経過したあとに遅れて発信しても、消費者はなかなか信用しません。
重要なことは、

◎伝えたいことはなにかをはっきり明確にする。
◎具体的根拠を付け加える。
◎どこまで情報を公開するかのコントロールをする。
◎絶対に後手にならない。

これらのポイントは、情報を公開する際に絶対に抑えなければなりません。