――死亡事故で逮捕→誠意ある対応によって不起訴を獲得したケース――
〈相談内容〉
依頼者は一般企業に勤める女性で、朝の通勤途中に交差点を直進したところ、左方から突っ込んできた被害者車両と衝突。被害者は亡くなり、依頼者は、その場で現行犯逮捕されました。

〈当事務所の対応〉
依頼者は逮捕翌日に釈放され、家族とともに当事務所へ来られました。被害者が亡くなられており大変憔悴していたため、まずは勇気づけると共に事案を聴き取りました。

聴き取りの結果、民事事件であれば、相手方の過失が3～5割ほど認められる可能性があると判明しました。しかし、依頼者は善良で、気の弱い部分があり、警察官からの誘導尋問等で、過失が必要以上に大きくなるような調書を作られる恐れがありました。このため、弁護士と取調べ対応の対策をして、捜査機関に事実を伝えるべきだとご説明したところ、ご依頼となりました。

〈結果〉
本件では、「取調べにおいて、事実をありのまま正確に伝えること」が最も重要だったため、徹底的に打ち合わせを重ねました。並行して、被害者代理人へ謝罪の意を伝える等、被害者遺族の対応も進めました。

取調日時が決まった後は、特に入念に打ち合わせを行い、当職の携帯電話番号を教え、取調べ中に困ったらすぐに連絡できる状態を整え、精神面についてもサポート。
依頼者が警察・検察に事実を正確に伝えられた結果、必ずしも依頼者だけが悪い事故ではなかったと判断され、不起訴処分となりました。一般的に死亡事故は起訴されるのが通例ですが、丹念な取調べ対応が実を結びました。