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その契約書、ちゃんと読んで理解していますか?
法律相談の多くは、突き詰めていくと当初の契約書の内容をめぐるトラブルであることが往々にしてあります。
特に「契約書をよく読んでいなかった」という方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。業務提携、業務委託、売買、代理店契約、秘密保持、知的財産など、後々大きなトラブルに発展する可能性がある重要な書類であるにも関わらず、なぜ事前にしっかりと読まない人が多いのでしょうか。
◆多分大丈夫だろうという、根拠のない安心感が命取り◆
契約書をよく読まずにサインをした方に、あとからその理由をお聞きすると、多くの方が口を揃えて言われるのが、
「大丈夫だろうと思って」
「相手を信用していたから」
などの言葉です。
前提として、契約書は相手を100%信用できないから書面で作っているのです。法律上は「諾成契約」と言って、口約束でも契約は成立します。それをわざわざ手間をかけて書面にしているのは、100%信用できないからなのです。ですから、相手を信用して契約書をよく読まないというのは、本末転倒なのです。
また、中には、読んでもどうせよくわからないから、と言われる方もいらっしゃいます。
確かに、契約書によっては約款がものすごく細かく書かれていて、とても読む気にはなれないようなものがあるのも事実です。
ですが、こういった細かいところだからこそ、必ず確認しなければならないのです。
トラブルになったケースでは、こういった目立たないところに隠れている取り決めなどをめぐって当事者同士が争うのです。
◆契約書のリーガルチェックを活用しましょう◆
とは言え、一般の方が読んでもなんのことやら、というような法律用語がたくさん使われていることも多い契約書、チェックするなら、専門家に依頼するのも一つの方法です。弁護士や行政書士は、これから締結しようとしている契約書にあなたに不利な点がないかどうかをチェックしてくれる、いわゆるリーガルチェックを行っている事務所がありますので、自分で確認するのが難しい場合は、必ず相談してみましょう。
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