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参列する前のチェックポイント
~準備・会場でのマナー~
■服装
喪服は「喪に服する」人という意味で遺族のための装いというのが本来の意味とされています。しかし、現在では葬儀に参列する人も喪服を着るのが一般的となっています。特に、現在では通夜のみの参列をする場合が多くなっているため、通夜には平服ではなく略礼装での参列をする場合が多くなっています。このような場合、正式礼装での参列は失礼に当たるので、注意しましょう。また「平服でお越しください。」などと喪主が申された場合には正式礼装を用いない程度の服装が望ましいとされているため、言葉通りに平服での参列をするのは控えるようにしましょう。
■挨拶
お悔やみの言葉に際しては、心を込めて言うことで十分です。参列者と遺族が言葉を交わす機会も少なく、また遺族も他の弔問客の対応等に追われるために「端的に」弔意を伝えることが重要となっております。また、なるべく小声で話をし、故人の死を偲び、遺族への労いをかけるようにします。「この度は誠にご愁傷様でございます。あまりに突然のことで言葉もございません。ご遺族の皆様のお気持ちを考えると胸が痛みます。心よりお悔やみ申し上げます。」などと述べると良いでしょう。
~式での作法~
■焼香
式では、故人を追悼するために焼香を行い、祭壇に焼香台が設置されているのが一般的です。焼香をする人から見て右手側に抹香、左手側に香炉が設置されています。右手親指、人差し指、中指の3本の指で抹香をつまみ、抹香をつまんだ右手を額の前まであげることを「押しいただく」と言います。押しいただいたら香炉に「抹香をくべる」ようにして、合掌してから一礼します。正式に押し頂く回数、抹香をくべる回数は宗派によって異なっています。最近では時間短縮のために、押し頂くことはなく1回だけ抹香をくべるというのが多くなっています。
■その他注意事項
式では基本的には席の移動が厳禁とされています。そのため、式中に立ち歩かないように、携帯電話の電源を切ります。また、小さな子供の参列はなるべく控えるようにします。
■式が終わったら
*出棺
出棺までの間に遺族と故人の最後の対面が行われるため、参列者は外で待機しています。寒いときには防寒着を羽織っても良いとされていますが、喪主の挨拶や出棺が行われている際には防寒着は脱ぎ手に持つのが良いでしょう。霊柩車に棺が運び込まれる際は黙礼し、霊柩車が出発する際は、合掌を行うのが一般的です。
*火葬
火葬場への同行を希望する場合は、事前にその旨を伝えるようにします。また出棺前に遺族から火葬場への同行を依頼された場合は出来るだけ同行するのが礼儀です。
火葬場では遺族が火葬炉の近くで控えることが多いので、参列者は後ろの方で控えておきましょう。
*精進落とし
一般的に初七日の法要の後に「精進落とし」という会食が開かれ、葬儀を手伝った方の労をねぎらうために行われます。参加する際には、遺族から勧められた席に着くようにして、故人との思い出話を交わしたりしますが、直接死に結びつくような話題はマナー違反とされているので注意しましょう。また、遺族に対して改めてお悔やみの言葉を申し上げることはしなくても良いとされています。ですが、遺族に対する励ましの言葉は忘れないよう注意しましょう。
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