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安全な支払方法

増え続けるネット詐欺の被害。もし、商品を購入した相手が詐欺師だとしたら・・商品の代金だけ支払って商品が受け取れないなんてことも考えられます。決済方法には安全なものもあれば、詐欺に遭うかもしれない危険なものなど、パターンはさまざまです。これから詐欺の被害に遭わないための参考にして下さい。

安全な支払方法

現金書留

現金書留による代金支払いは、安全とメリットがたくさんあります。

■高くはない
現金書留の封筒は郵便局で20円くらいで購入できます。代金によって違いますが、送るのに500円くらいの切手代が必要になります。普通郵便に比べれば高いですが、安全度を考えれば安いものです。

■架空住所対策になる
相手の住所を知ることができます。また、その場所に誰かがいないと受け取れないし、書留 なので受け取るときに相手の印鑑かサインが必要になります。
もし、銀行振込・郵便振込みなら、まったくの嘘の住所ということもあり得ます。

 相手に「届いていません」は言えない
普通郵便は証拠が残らないわけですから 「届いていません」 と言えば、届いた証拠を提示 するのは難しいでしょう。しかし、現金書留は相手が受け取るときに印鑑かサインが必要な わけですから、「届いていません」とは言えません。

■ 損害賠償の請求ができる
郵便事故などで届かない場合は最高50万円まで損害賠償を請求できます。
普通郵便は届かないことがあっても損顔賠償の請求はできません。

詐欺に遭う確率が低く、詐欺にあった場合でも対処がしやすいので、現金書留の利用をお薦めします。相手がもし、現金書留での支払いを拒否するようでしたら、詐欺の可能性があると思った方が良いでしょう。

貸机屋を使っていたり、あるいは詐欺の間だけ偽名をポストにしている可能性も無いとはいえません。それでも、何も証拠がないのよりは良いでしょう。
詐欺を行う場合に、現金書留を指定してきたという話は聞きません。しかし、どこに落とし穴があるか分かりませんから用心しましょう。

郵便為替

郵便為替とは郵便局で売っている証券のことで、郵便局で買うと50円〜100円くらいの手数料が必要になります。また、郵便小為替というのもあり、金額が大きいときは郵便為替を利用し、金額が小さいときは郵便小為替を利用します。
 
郵便為替(郵便小為替)を買ったら相手に送ります。相手がその郵便為替(郵便小為替)を持って郵便局へいけば現金に変えてくれます。このとき印鑑が必要になります。

郵便為替(郵便小為替)は記名欄があり、ここに受取人の名前等を書くとその記載者だけしか受け取ることができません。その場合には、受取人が身分証明書を郵便局に提示しなければ受け取ることができません。また、郵便為替(郵便小為替)の再利用(受け取った人が、他の物の代金の支払いに回す。)ができなくなります。(無記名で発送するのが一般的です。)

詐欺師の場合、このまま普通郵便で送ってしまうと「届いていません」と言われるとそれまでです。しかも、途中の郵便事故にも対応できません。効果を高めるために書留にして、なおかつ配達証明を付けます。こうすれば、受け取るときに相手の印鑑かサインが必要になりますから 「届いていません」 とは言えないでしょう。
そして、郵便事故の場合は最高500万円まで、郵便局に損害賠償を請求することができます。(損害賠償額の最高が8000円という簡易書留という制度もあります。)

さらに効果を出すために、相手に届いているということを証明するために配達証明を付けます。別途300円かかりますが、高価な取引の場合は付ける価値はあるでしょう。
配達証明を付けると、相手が確かに受け取っていることを証明する葉書が届きます。
それがあれば「届いていません」言えないでしょう。

費用はかかりますが、詐欺防止の効果は高いでしょう。
また、架空住所という可能性は低いでしょう。  


手渡し

実際に会って商品と代金を交換します。実際に近くで会える人でしたら、この方法が一番安全でしょう。直で商品を受け取りますから、まず商品を受け取れないという心配はありません。 しかし、相手の氏名・住所・電話番号などを確認しておかないと、あとで偽者や盗品、壊れている可能性もあるかもしれません。
実際に会う前に、相手の情報を確認しておいた方が良いでしょう。実際、会ったときに携帯番号のやり取りくらいはするかもしれませんが、変更でもされたら、連絡は取れないでしょう。

壊れ物・偽物・盗品をつかまされる可能性があるので、会ったときにきちんとチェックしておいた方が良いでしょう。後になると、相手を追い詰められない可能性が出てくるでしょう。 ブランド物の場合は偽者の可能性がありますが、すぐに偽者とは気づかないでしょう。盗品などは絶対に分かるはずも無いでしょう。パソコンなどの電機製品は、壊れていないかどうか、動作確認もするべきでしょう。クレームがある場合はその場で解決しておきましょう。

エスクローサービス

詐欺が多発するオークションに対して、世間の批判が多かったため導入した方法ですが、第三者が間に入り商品の引渡しと代金決済を確実に行おうという方法です。安全度は非常に高いです。
安全度は高いのですが利用者は伸びていません。その理由は次の問題が考えられます。

 手続きが分かりづらい上に面倒である
画面の手続きに従っていてもよく分からないので、手続きを簡単にしてもらいたい。

 メールでの質問に答えてくれない
メールで質問しても返答がないので、やり方がわからずに途中で断念してしまう。

前金制である
最初に売主、買主ともにオークションチェックに入金して会員登録する必要があります。
しかも最低単位は3000円ですから、1000円のものを落札した場合でも、最低3000円支払って会員登録しなければならないところもあります。
 
いろいろなエスクローサービスがあるので、クレジットカードの決済ができるようになっている所では、この代金を余分に先払いするシステムは実行されていないでしょう。
しかし、 クレジットカードを持っていない人も居るでしょう。

 出品者もエスクローサービスを利用してなければいけない
落札者が希望しても出品者もエスクローサービスを利用していなければ使えません。
ほとんどの出品者が利用していません。これでは普及するはずがないでしょう。
安全でも利用されていないのでは意味が無いでしょう。

代金引換え郵便(コレクトサービス)

郵便局の代金引換えサービスは250円ででき、引換え金額は最高200万円まで可能です。
ヤマト運輸のコレクトサービスは、取引金額によって変わりますが300円〜1000円ででき、最高30万円まで可能です。どちらも同じようなサービスで、商品を送ってきたときに引換えで代金を支払います。
必ず商品を受け取ることができるので、安心感はありますが、代金引換え郵便を狙った詐欺も増えています。

約束の商品が入っているという保証はありません
代金と引換えに受け取って、開けてみたらまったく別のものが入っている。
大きさや重さが同じくらいのものでしたら、一見分からないでしょう。 
これは相手の住所などを確認していないケースがほとんどでしょう。聞いていたとしても最初 から騙すつもりなので、本当の情報ではないでしょうが・・
郵便局も通信の秘密があるので、相手の情報は教えてくれないでしょう。
 
代金引換えを使えば、確実に取引できるという訳ではありません。
防止策としては、取引相手にお願いして 「中身を確認の上で代金の支払いを求めるものとする。」と、代金引換えの用紙に一筆書いてもらいましょう。
そうすることにより、中身を確認してから代金を支払うことができるので、詐欺の心配はなくなるでしょう。

郵便振込み

架空口座による詐欺事件が多発しているので「振込み」はお薦めはできません。特に高額の詐欺事件が起こるときは、架空口座がよく利用されています。

口座だけでは連絡を受けている氏名や住所が本物かどうかわかりません。 まったく嘘の情報かも知れませんが信じざるを得ないのです。
詐欺の場合は、その住所がある場所に行っても何もないということもあり得ます。
(先に、 配達証明付の手紙を出して相手の住所が架空かどうか調べる方法もありますが・・)

しかし 「銀行振込み」と比べた場合は、「郵便振込み」のほうが安全性が高いでしょう。もちろん架空口座の可能性は、「銀行振込み」と同じですが・・。 「銀行振込み」の場合は、例え被害者であっても秘密保持の立場を取り、口座名義人の情報を開示してくれません。(警察や弁護士の請求は別でしょうが・・。)

「郵便振込み」の場合は、被害者が身分証明書を郵便局に提示すれば、口座名義人の氏名・住所などの情報を教えてくれることもあります。

銀行振込み


郵便振込でも説明しましたが「振込み」は危険です。振込みでなければいけないのであれば仕方ないですが、高額な取引などは十分に気をつけてください。

振り込み先の銀行の支店名と、住所地が一致していない
住所と離れた場合で口座を開設するなんて、どう考えても不自然でしょう。

■口座の名義が本人のものではない
本人以外の名義の場合、例えば友達名義は明らかに怪しいでしょう。家族名義は微妙ですが、やはり怪しいでしょう。

その他、ブラックリストに載っていたり、架空口座なら結局詐欺にあってしまうでしょう。



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